パートナーの浮気があったとき、どんなに辛くても簡単に離婚という選択をできるわけではありません。独身であればもう少し簡単に別れられたかもしれませんが、離婚する場合には相当の労力が必要になります。
また、夫婦間だけでなく子どもの気持ちや環境の変化などを考えれば、なおさら難しい問題です。
とはいえ、簡単に浮気を許してしまえば、再度の浮気に悩まされる不安もあるでしょう。
この記事では、浮気があっても離婚せず再構築するメリットや、再構築を成功させるためのポイントを詳しく解説します。
パートナーの浮気を知っても、夫婦関係を修復したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
浮気した原因とは?
パートナーが浮気に走ってしまう原因として、このような理由があげられます。
妻・夫に異性としての魅力を感じなくなった
男女の関係は、性的な関係だけでなく魅力的な相手と一緒にいたいという願望もあります。
お互いに独身時代は、スーツの似合う爽やかな男性だった、細身のスタイルでスカートが良く似合っていた、など魅力的な相手だったという過去もあるのではないでしょうか。
結婚して何年か経つと、夫は家庭のことに興味がなくなり休日はゴロゴロしている日が多かったり、妻は忙しさのあまり身だしなみに気を使わなくなったりというのも、よく耳にします。
このような状況になってしまえば、パートナーに異性としての魅力がなくなってしまい、浮気にはしる原因になりやすいのではないでしょうか。
セックスレスだった
前項と似たような理由ではありますが、異性としての魅力を感じられなくなってしまうと、いずれはセックスレスになってしまうことが懸念されます。
それは、お互いに対して興味がなくなっているのかもしれませんが、夫婦間でうまくコミュニケーションが取れていないことも原因のひとつです。
また、セックスレスになるタイミングとしては、妻の妊娠や出産だけでなく、何度かタイミングが合わないことが続くことで自然になくなってしまうことも珍しくありません。
すでにセックスレスになってしまっている場合には、少しづつでも距離を近づけていけると良いのではないでしょうか。
コミュニケーション不足だった
何年も夫婦をしていると、言わなくても分かってくれると勘違いしてしまい、日常の会話が減ってしまうことも珍しくないですよね。
その結果、だんだんコミュニケーションをとらないのが「日常」となってしまい、寂しくなって浮気してしまう可能性もあるでしょう。
また、夜勤などで生活時間帯のすれ違いや単身赴任など、物理的にコミュニケーションが取れない場合もあります。そのようなときには身近で都合の良い相手を求めてしまうことで、浮気に発展する可能性もあるでしょう。
単なる遊びだった
職場でもお酒の席などでも、異性に言い寄られたらフラッとしてしまう人も少なくありません。よく聞く「魔が差した」や「刺激が欲しかった」という言い訳も、遊びと同じ関係になるのかもしれません。
特に男性に多いのですが、軽い気持ちで身体の関係をもってしまい、妻に離婚届を突きつけられるまで「そんなに重大なことをしている自覚がなかった」という人も少なくないのです。
このように、浮気対する感覚の違いも、簡単に浮気できてしまう大きな要因ともいえるでしょう。
再構築の3つのメリット
離婚を選択することはいつでもできますが、一度離婚してしまえばどれだけ後悔しても元に戻れるとは限りません。
ここでは、離婚を選ばずに「再構築」したときのメリットを解説します。
浮気に対する怒りの気持ちも大きいですが、自分や子どもにとって最善の方法を探していきましょう。
今までの生活を続けられる
パートナーの浮気を知る前まで、何不自由なく暮らしていたのであれば、一度は離婚を留まった方が吉と出るケースがほとんどです。
浮気が原因といえども、離婚を選択するということは、今までの暮らしを捨て、1から新しい生活をスタートするということになります。
ただでさえ精神的にダメージが大きいタイミングで、このような手続きを同時進行していかなければいけません。
- 離婚手続き
- 慰謝料請求
- 親権問題
- 戸籍や住民票の異動
- 引っ越し先
- 引っ越し先の家具家電一式
- 転校手続き
示談でなければ、さらに離婚や慰謝料請求の裁判も進めていくことになるでしょう。
また、子どもにも少なからず影響が出てしまうことも考えられるため、メンタルケアが必要になるかもしれません。
これまでの生活とパートナーとの関係を天秤にかけ、自分や子どもにとってどちらが安心できるか、冷静に判断することが大切です。
パートナーの浮気を知った日から3年後が、慰謝料請求や離婚の時効成立となります。
すぐに離婚しなくても、それまでの期間を利用して離婚の準備を進めていく方法でも良いのではないでしょうか。
子どもの生活環境の変化がない
前項でも触れましたが、離婚を選択し親権を持った側が引っ越す場合には、子どもの生活環境が大きく変化してしまいます。
学区が変わらなかったとしても、苗字が変わったり、保護者間で良くないうわさが立ってしまうことも考えられます。
子どもの年齢や学校など様々な背景がありますが、再構築を選択することで子どもの環境や人間関係の変化を最小限に抑えられます。
経済的な不安がない
パートナーの浮気を知って離婚したい気持ちはあっても、経済的な事情で離婚に踏み切れない女性も多いです。
確実な浮気の証拠があれば「慰謝料」の請求が可能ですが、確実に支払われる保証もなく、そのお金だけで生活していくことは難しいかもしれません。
シングルマザーの平均年収や子育てでかかる費用を考えると、非常に厳しい生活になることも考えられます。
このような事情から、子どもが自立するまでにご自身も経済的に自立する準備期間を設け、いつかの「その時」までは再構築にチャレンジするという考えも良いのではないでしょうか。
それまでの期間で関係が修復され、再構築が成功する可能性もありますし、経済的に自立できるようになれば、気持ちにも余裕ができます。
経済的に自立できれば、いつでも離婚できるという切り札があるため、気持ち的にも穏やかに過ごしていけるかもしれません。
再構築を成功させる方法
パートナーの浮気で、簡単に何事もなかったかのように夫婦関係を続けていっても、再び浮気されてしまう可能性が非常に高いためおすすめできません。
ここでは、夫婦関係をしっかりと修復し、再構築を成功させる方法を解説します。
誓約書を作成する
どれだけ口頭で謝罪し、二度としないと約束を交わしても、口約束では浮気が再発したときにも同じことを繰り返してしまうかもしれません。
浮気したパートナーが、どれだけ重大なことをしたのか、これからどうしていくのか、再び浮気があったときにはどうなるのかを、しっかりと書面で残しておくことが重要です。
- 二度と浮気しないこと
- 次に浮気したときには慰謝料として○○○万円支払って離婚します
- 財産分与は全て放棄します
- 親権は譲ります
- 養育費として毎月○○万円お支払いします
このような内容が一般的ですが、他にも譲れない条件があれば必ず入れておきましょう。
浮気の再発防止、離婚にならないための大切な約束ですから、気持ち的にも少しは安心できるのではないでしょうか。
夫婦間でコミュニケーションをとる
パートナーが浮気してしまう最大の原因は「コミュニケーション不足」ともいわれています。
そのため、再構築を選択しても夫婦間のコミュニケーションが不足したままでは、ただ離婚していないだけで夫婦関係の修復は難しいままになってしまいます。
長期間コミュニケーションをとっていなかった夫婦が、いきなり長時間触れあうのはハードルが高いかもしれません。また、浮気された側にとっては辛い時間になるかもしれません。
一緒に食事をとる、映画を観るなど、付き合い始めのデートのようなイメージで進めていくと始めやすいかもしれません。
お互いに心地よい居場所をつくることで、浮気とは無縁の夫婦になれる可能性が十分ありますから、焦らず時間をかけて修復していきましょう。
フラッシュバックは伝えて良い
浮気されてしまうと、ふとした瞬間にパートナーと浮気相手が出てきて苦しかった感情がフラッシュバックして悩まされることも珍しくありません。
しかし、このことを素直にパートナーに伝えることは簡単ではないですよね。
思い出して苦しいから怒りをぶつけてしまったり、逆に言ってはいけないと我慢してしまうこともあるかもしれません。
こんなときには、気持ちが落ち着いているときに「素直な気持ちを伝える」ということを意識すると、パートナーにも受け止めてもらいやすくなります。
パートナーが浮気したのだから「責められても我慢すればいい」という意見もよく聞きます。確かに浮気は良いことではありません。
しかし、過去に起こってしまったことは、何をしても変えることはできません。
過去の変えられない事実を何度も責められても、関係は悪化する一方です。
また、苦しい気持ちを無理して抑える必要もありません。
パートナーに「こういう気持ちになって辛いときがあるからこうして欲しい」と、分かりやすく冷静に伝えることが、夫婦関係の修復につながります。
未来の選択は自分の意志で決める
パートナーの浮気で、離婚するか再構築するかの選択は、子どものことや仕事のこと、生活全般のことなど様々な背景を考慮する必要があります。
しかし、最終的には「自分で」選択していく必要があります。
「パートナーが別れたくないと言ったからこうした」「子どもがかわいそうだから離婚しなかった」だけでは、いつかうまくいかなかったときに、全て相手のせいにして責めてしまうかもしれません。
落ち込むたびに、「あの時浮気したから」と、パートナーを責めてしまっても、夫婦関係の修復はできません。
再構築の選択を「自分で決めた」と考えることで、相手を責めてしまうこともすくなくなり、結果として夫婦関係の修復もうまく進むことでしょう。
過去の浮気の話題は出さない
浮気の話し合いが済み再構築を決めてからは、安易に過去の浮気の話題を出すことは控えておきましょう。
実は、再構築を決めても「あの時浮気したんだから○○くらいできるでしょ」というように、パートナーを思い通りにコントロールしようとする人も少なくないのです。
過去の過ちを武器にパートナーを追いつめてしまても、夫婦として良い関係にはなれませんし、このようなケースでは浮気した側が耐えられなくなって離婚に至ってしまうこともあるのです。
夫婦関係を修復するためには、過去の過ちは安易に出さないようにしましょう。
再構築で失敗する原因
再構築とひとことで言っても、簡単なことではありません。それは、経験されたあなたがいちばんよく分かっていることでしょう。
しかし、再構築で失敗してしまうのは、いつまでも浮気を責め続けているケースです。
ツイッターなどでも、「浮気した側に選択権はない」「ずっと言いなりでいるべきだ」などの書き込みを見かけますが、少しでも夫婦関係を修復したい気持ちがあるのなら、お互いに歩み寄る気持ちがいちばん大切です。
どれだけ覚悟を決めていても、どうしても浮気が許せなかったり、フラッシュバックで感情的になってパートナーを責めてしまうこともあるかもしれません。
しかし、再構築する覚悟を決めたのであれば、よほどのことがない限り過去のことを責め続けることは控えたいところですね。
離婚したほうが良いケース
パートナーの浮気を知ってからの行動は、様々なケースがありますが、離婚したほうがお互いに良い選択ということもあります。
それは、浮気癖が直らなくて何度も繰り返してしまったり、浮気相手に本気になってしまっているケースです。
浮気を繰り返さない人は、1度目の発覚で自分を取り戻すことができますが、繰り返す人や浮気相手に本気になってしまっている場合には、一度浮気相手と離れても、浮気を繰り返すことが多いでしょう。
婚姻関係のメリットだけをとり、浮気に対して最低限のルールを作ったうえで「いつものこと」と浮気公認の関係にしてしまえば苦しむこともありませんし、実際にそういう夫婦も数多く存在します。
しかし、パートナーの度重なる浮気に対し精神的に辛くなってしまうのであれば、離婚に踏み切っても良いかもしれません。
【まとめ】再構築するために
夫婦関係を再構築するためには、シタ側だけでなく、お互いに努力していく必要があります。
- 夫婦間でコミュニケーションをとる
- フラッシュバックは伝えて良い
- 離婚・再構築は自分の意志で決める
- 過去の浮気の話題は安易に出さない
- 再構築は厳しい道のりと覚悟を決めておく
以上のことを意識して、時間をかけてゆっくりと関係を修復していけると良いでしょう。
また、再構築で忘れてはいけないのが誓約書です。
浮気があった事実、浮気が再発したときの条件など、必要なことをまとめて書面にしておくことで、万が一浮気が再発したときにあなたを守ってくれることでしょう。
浮気調査は総合探偵社ZERUCHにお任せください
誓約書の作成には、パートナーの確実な浮気の証拠が必要です。
総合探偵社ZERUCHでは、日本全国で浮気調査を行っており、多くの実績がございます。
調査力に自信があるからこそ、「結果が出なければ0円」の成功報酬制で承っております。
また、当社には行政書士も在籍しておりますので、浮気に対する誓約書や示談書、公正証書なども安心してご依頼いただけます。
ご相談・お見積りは無料、5,000円の簡易調査も行っておりますので、まずはぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。