「浮気相手を懲らしめてやりたい」
「異動や退職勧奨など制裁を加えたい」
浮気している事実を会社にばらせば、きっと制裁を加えることができるでしょう。
しかし反対に、あなたが名誉毀損などで訴えられてしまうリスクがあります。
そこで今回は浮気を会社にばらすと名誉毀損になるのか？匿名でも密告できるのか？を説明します。
浮気を会社にばらすと訴えられる可能性がある
浮気を会社にばらすと、名誉毀損・侮辱罪・脅迫に該当する恐れがあります。
それぞれ詳しく見てみましょう。
名誉毀損
勤務先に「〇〇さんが浮気している」とメールしたり、ビラをまいたりするのは名誉毀損になる可能性が高くなります。
名誉毀損とは「多くの人に事実を伝えて、社会的評価を下げる行為」を言います。
名誉毀損が成立すると、3年以下の懲役または禁固刑、50万円以下の罰金刑となります。
また、相手にも慰謝料を支払わなければいけません。
本来なら、浮気の被害者であるあなたが慰謝料を受け取るはずなのに、逆に払わなくてはいけないなんてイヤですよね。
侮辱罪
「この淫売」「男好き」「尻軽女」など誹謗中傷は侮辱罪に該当します。
名誉毀損と侮辱罪の違いは「具体的な事実を伴うかどうか」です。
例えば会社に乗り込んで、「この人、ウチの夫と浮気しているんです！」と言えば名誉毀損に値し、「男好き！」と言えば侮辱罪に値します。
侮辱罪の刑罰は軽いものの、一度有罪判決がくだされれば前科がついてしまいます。
感情的な行動をしないように注意してください。
脅迫
相手に恐怖を与える言葉は脅迫に該当します。
- 会社中に浮気をばらしてやる
- お前の写真をネットで公表してやる
- 自宅に火をつけてやる
- ペットを痛みつけてやる
浮気相手と電話・メール・手紙などで接触することがあっても、このような言葉は避けましょう。
なお、「慰謝料100万持ってこないと殺す」といった金銭の要求もすると恐喝にあたります。
匿名でも浮気を密告できるが、バレる可能性大
浮気を会社に広めると訴えられるリスクが分かりました。
それでも、なんとかして懲らしめてやりたいと考えたとき、思いつくのは「自分だとバレなければいいのでは？」ではないでしょうか。
自分の名前を告げずに浮気を密告する方法もあります。
- 差出人を書かずに手紙を送る
- 会社に匿名の電話をかける
- 浮気・不倫の電話代行業者に頼む
- SNS・掲示板に書き込む
しかし絶対にバレないかと言うと難しく、密告者を特定する方法もたくさん存在します。
例えば筆跡（書き方のクセ）はひとりひとり異なり、鑑定されると誰が書いたかある程度判断できます。
「手紙をパソコンで書けば筆跡は残らない」と思うかもしれませんが、消印から投函された地域を絞り込むことも可能です。
パートナーや浮気相手が探偵に依頼すれば、いずれ差出人があなただと特定されるでしょう。
名前を言わずに浮気をばらしても、結局、名誉毀損・侮辱罪などに問われるかもしれないのです。
浮気相手に制裁を加えたくても会社に伝えるのはやめましょう。
浮気・不倫の証拠を集めて慰謝料を請求したほうが、リスクを抑えつつダメージを与えられますよ。
まとめ
今回は浮気を会社にばらすと名誉毀損になるのか？匿名でも密告できるのか？を説明しました。
浮気の事実を職場の人達に言いふらすと名誉毀損・侮辱罪・脅迫に該当する恐れがあります。
不倫の被害者はこちらなのに、逆に加害者になってしまうのです。
「自分だとバレない方法で密告すればいいの？」と言うと、特定されてしまえば同じことです。
仕返しをしたいなら、あなたへのリスクが少ない合法的な方法を選びましょう。
浮気の証拠を集めて、慰謝料を請求するのです。
あなたがこれ以上ダメージを負わずに済むよう、くれぐれも注意深く行動してください。
自分で証拠を集めるのが難しい…と感じたら、プロの探偵に依頼しましょう。
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